◆『ザ・ビートルズ・フィーチャリング・トニー・シェリダン・ファースト!+18〈デラックス・エディション〉』
ビートルズファンには悪名高い?音源。
帯にリンゴ・スター加入前の音源と明記してあるにもかかわらず、ブックレットにはリンゴ・スター加入後の4人編成のビートルズの写真が2点も使われています。
私が知りたいのは、この音源はスチュアート・サトクリフがベースを弾いているのかどうかだったのですが、曲毎の詳細なミューシャンのクレジットはありません。
看板に偽りありですが、元々はトニー・シェリダン(バックバンド名はザ・ビート・ブラザーズ)のソロとして発表された音源なのです。
ビートルズの音源として聴こうと売るとひどいレコードですが、1960年代初頭のイギリスのロックンロールの記録として聴くと良い音源。特にライブ録音の熱狂を収めた最後の一曲「ヤ・ヤ」。
エミネムの『カーテン・コール。~ザ・ヒッツ』を聴いていたらエアロスミスのファーストが聴きたくなった!
◆ジェフ・ベック・グループ『ベック・オラ』
ジェフ・ベックもロッド・スチュワートもニッキー・ホプキンスもロニー・ウッドも素晴らしい。
個人的には『ベック・オラ』でのトニー・ニューマンのドラムはあまり好みでありません。
トニー・ニューマンの叩くドラムを、現代のドラマー、例えばALIZのtarnやBRIDEARのNatsumiに差し替えたら、2021年のポップミュージックとして通用すると思います。
「リズム」は流行ですからね。
1960年代に多かったジャズ上がりのロックドラマーの音で、リズムが打ち込みが主流となった2021年のダンス・ミュージックとしては難しい。前任者の「モータウン系」のミッキー・ウォーラーが叩いていたらまた違ったのかもしれません。
◆マーヴィン・ゲイ『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・マーヴィン・ゲイ』
2枚目の名曲の流れは素晴らしい。
現代のR&B、POPへの大きな影響という歴史的意義も含め必聴の楽曲たち。